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無花粉スギ

無花粉スギとは、普通のスギと同様に雄花を付けるが、雄花が成熟する過程で花粉が正常に発達せず最終的に花粉が生産されないスギのこと。
独立行政法人林木育種センターが「爽春(そうしゅん)」という名前で2005年に品種登録の出願をした。
爽春は約40年前に茨城県内の国有林で気象害抵抗性候補木として選抜されたものを、観察・調査を続けて花粉が生産されないと判定された。無花粉スギは約5千本に1本の割合で自然界に存在していて、これを人工交配やクローンを使って作るので遺伝子操作をするわけではない。
他県でも開発がされていて、神奈川県では神奈川県自然環境保全センターが種からの生産を実現し実用化した。無花粉スギの苗木は2010年から本格的に出荷が始まり、5月には天皇陛下が南足柄の全国植樹祭で無花粉スギをお手植えされた。
無花粉スギは年々増加傾向にある花粉症対策の切り札として期待されている。
今や国民病とまでいわれる花粉症のもととなっているスギを、無花粉のものまで開発して植えるのは、林野庁によると日本に天然分布する主要な針葉樹であり、生長が早いこと、幹がまっすぐであること、加工しやすいこと、造林技術が定着し、利用価値が高いからとのこと。ただし、広葉樹も活用した多様な森林整備も進められており、都市周辺等のスギ林において、広葉樹を育てて、針広混交林、広葉樹林へ誘導するための抜き伐りや、里山林において雄花の量の多いスギ林の間伐・枝落とし等にも取り組む方針。



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